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セルフブランディングとは、自分自身を「ひとつの商品」としてとらえ、個人としての価値を高めるための戦略です。フリーランスや個人事業主のような企業に所属していない自分が、市場において「この人を選びたい!」と他者から思ってもらうために行う活動だといえます。いわば企業が「商品・サービス」をブランディングするように、自分という存在を商品としてブランド力を高めていくものです。
似た言葉に「パーソナルブランディング」がありますが、こちらは組織(会社)に属している個人が、その組織に良い影響を与えるためにブランド力を高める手法といわれます。一方、セルフブランディングは組織に属していない個人が、自分自身の価値や信用を高める取り組みです。
例えば、同じフリーランスデザイナーが山ほどいても、「和のイメージを盛り込んだ独特のデザインを得意とする」など強みがはっきりしていれば、他者との差別化がしやすくなります。「あの人は●●に特化している」と認知されることで、比較検討されずに選ばれる状況を作れます。
差別化が進むと価格競争に巻き込まれず、「相場より少し高くてもこの人がいい」と思ってもらえるのです。自分ならではの個性や価値を磨いて認知されるようになると、相場より高くてもお客が離れない、という現象が起こります。
セルフブランディングでブランド力が高まり、お客さんやクライアントの信頼が強くなると、リピート注文・長期案件の獲得もしやすくなります。結果的に収益の安定や過剰な営業をしなくても選ばれ続ける状態になっていきます。
よくある誤解として「自分を盛って凄そうに見せる」ことがブランディングだと思われがちですが、それは長続きしません。まだ持っていないスキルや実績を偽って宣伝しても、いずれ実力不足が露呈してしまい信用を失うからです。肝心なのは「実際に持っている価値や魅力が、正しく伝わっていないなら、それをしっかり表現しよう」という視点です。小さな実績や体験でもコツコツ発信すれば、価値に気づいてくれる人がいるはずです。
ここでは具体的な実践方法をまとめました。いずれも複数のやり方を組み合わせるのが良いですが、まずは「自分はどうなりたいのか」を決めることが大事です。
過去の経歴や成功・失敗体験、学んだことをすべて振り返りましょう。周囲の人からの評価(褒められた点、感謝された経験など)も聞き取って整理します。これにより、自分がどんな部分を他人から評価されてきたかを客観視できます。
ストレングスファインダーやMBTIなどを試すと、自覚していなかった強みが見つかる場合があります。ただし結果を鵜呑みにしすぎず、自分を知る材料程度に考えると良いです。
「自分は何を大切にしたいのか」「どんな未来像を思い描くのか」を言語化すると、ブランディングの方向性も明確になります。「自分は何のためにこの活動をするのか?」という使命感や信念を再確認しましょう。
例:「健康的にダイエットしたい人」「起業1年目の個人事業主」などターゲットをはっきりする。
ターゲットにとって「こんな未来が実現する」というビジョンを用意します。「リバウンドせず、楽しく痩せられる新しい自分になる」や「あなたのブランドが唯一無二になり、競合に負けない事業へ成長する」など、具体的な利益をわかりやすく示すと良いです。
「自分がどういう経験を経て、この分野を極めたか」など、“何故この仕事をしているのか”というストーリーも重要です。共感や信頼が生まれる要素になるため、体験談を伝えるのは有効です。
あまりに奇抜な肩書きだと相手が混乱するため、「○○コンサルタント」「△△コーチ」など基本的にわかりやすい肩書きがおすすめです。
「過去・現在・未来」の流れで自分の歩みや価値観をまとめます。強みや実績、お客さまの声も入れ込むと信頼感がアップします。
Webサイト・名刺・SNSアイコンなどをできる限り統一感あるデザインにすると、一貫した印象を与えます。自分のメインカラーやフォント、写真イメージを確立し、ブランド全体で揃えるとプロらしさが増します。
ブログやSNSでノウハウ・事例・専門情報などを定期的に発信。有益な情報を発信し続けると、ファンが増え「この人に依頼したい」「この人から学びたい」と思ってもらいやすくなります。テキストが得意ならTwitterやブログ、写真やビジュアルならInstagram、動画ならYouTubeなど、自分の得意やターゲット層に合う媒体を選びましょう。
一度関係を持った見込み客と、より深いコミュニケーションを行う場です。登録者向けに特典コンテンツやイベント情報を配信し、相手との距離を縮めます。これで信頼が高まると、商品・サービスの提案にも前向きに応じてくれるでしょう。
最終的に購入・申込み・問い合わせにつながる“受け皿”となるメディアです。自分のホームページや特設ランディングページなどに、実績やお客様の声、プロフィール、価格プランを載せておくと安心してもらえます。独自ドメインを使うとより信頼感が出るのでおすすめです。
自己資金0円!低資金で開業できるおすすめ3選
早期に黒字化を目指すなら損益分岐点は、絶対に早い方がいいに決まっています。開業資金を可能かぎり少なくしてリスクを減らし、損益分岐点を前倒しできるおすすめの独立開業情報を紹介します。
ここでは、2023年11月時点で、独立開業・フランチャイズを扱うポータルサイト「アントレ」に掲載されている情報から、「フランチャイズ」「業務委託」「最低自己資金~100万円以下」で絞り込んだ結果から、「最低自己資金0円」の情報を抽出し、「実際の開業例」が掲載されており、やったらやった分だけ収入が増える「フルコミッション制」を採用していた3つの独立開業情報をピックアップ。ご自身が目指す働き方に合った情報をぜひ見つけてみてください。
窓ガラスフィルム施工
ECOP
こんな人に向いています
高利益率で効率よく稼ぎたい
画像引用元:アントレ https://s7iqkdtg.lp-essence.com/
おすすめの理由
収益実績(年間) |
1,200万円(開業5年目/オーナー1名) 2,000万円(開業3年目/オーナー1名) 700万円(開業1年目/オーナー1名) |
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報酬体系 |
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※収益実績:施工単価(1㎡)1~2万円、施工スピード(ワンルームマンション)2~3時間
店舗用不動産の仲介業務
ACRE
こんな人に向いています
営業力を活かし高収入を得たい
画像引用元:アントレ https://entrenet.jp/dplan/0002210/
おすすめの理由
収益実績(年間) |
4,000万円(開業4年目/オーナー1名) 3,900万円(開業7年目/オーナー1名) 820万円(開業1年目/オーナー1名) |
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報酬体系 |
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軽貨物のルート配送
ロジクエスト
こんな人に向いています
決まった業務で手堅く稼ぎたい
画像引用元:アントレ https://entrenet.jp/dplan/0002117/
おすすめの理由
収益実績(年間) | 526万円(開業2年目/オーナー1名) |
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報酬体系 |
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実際の開業例とは?:実際の開業例とは、既に独立しているオーナー or 直営店の、実際の収益実績や開業時の資金などの一例を指します。独立する業態、開業エリアや年数、従業員数によっても収益は変わってきます。あくまで参考値としてご覧ください。